流動食


流動食とは、具なしのスープ、ポタージュ、ミルクや果汁などの液状のおかずや重湯(粥の上澄みの液)のことです。

胃腸の術後など急性期に用いますが、エネルギー・栄養素が少ない点が短所です。1980年代より食品・薬品メーカーから、100mlで100kcal以上の濃厚流動食が開発され、長期的に流動食が必要な方の主要な栄養源になっています。


市販の濃厚流動食(形状、栄養組成、販路)
(1)形状

 粉末タイプ・・・適量に溶かして使用します。
 液状タイプ・・・200ml~350mlの缶入り・紙パック入り、ソフトパック入り

(2)栄養組成
 エネルギー、たんぱく質、脂質、食物繊維がバランスよく配合されており、長期間摂取し続けてもビタミンやミネラルが欠乏しないようにデザインされています。高カロリータイプ、低たんぱく質タイプなどいろいろ濃厚流動食がありますので、医師または管理栄養士に相談の上、対象者の状態にあった製品を選ぶようにしましょう。

(3)購入方法
 病院や介護施設が主な流通経路です。担当の管理栄養士・医師に相談しましょう。また会社によっては通信販売もありますので、パンフレットやホームページを探してみましょう。